骨髄ドナー候補になったお話~その3~

さてさて続きです。

 

最終同意までトントン拍子で進んだ訳ですが

この最終同意には親族も付き添いの上、医者と第三者立会人も同席の元で同意書に署名押印が行われます。

ロマサガ2でいうところのラスダンの最後の一歩のとこですね。入ったら引き返せないやつです。

 

親族にもコーディネーターより骨髄バンクが何なのかを一通り話をして、最後に意思確認を行います。

僕自身はNOという選択肢は持ち合わせておりませんので、提供にあたっての恐怖心とかも全くないとハッキリ言い切りました。

ところがどっこい、付き添いの母親がここで反旗を翻します。

 

母親自身は反対であり、赤の他人に為に無償でリスクを負う理由はないと思っていると。

また兄弟も反対でした。1対4で反対優勢です。

民主主義ならばここでアウトです。

家族の同意を得られなければ僕自身が良くてもドナーになれません。由々しき事態です。

 

ドナー候補になった後に何度かこのことで話をしたのですが、全く納得せず、LINE上で兄弟巻き込んでの大喧嘩となってます。

他人の為にリスクを負うことがなぜか理解されませんでした。

何度話しても平行線。

理解されないことが理解できなかったです。

 

医者も交えて説明してもいまいちな反応なのでついには僕がキレることになり、医者や立会人を前に親子喧嘩に発展。

あまりにも腹が立ったので、ここで反対したら縁を切るぞと言いました。これは本気でそう思ってました。

理解を得られなかった時点で家族全員には幻滅していたので、家族にすら理解されないならこいつらなんてどうでもいいと。

結果として、やらないことで後悔させるのは嫌だという建前(何言っても聞かないというのが本音)の元、消極的賛成ということで署名押印しました。というかさせました。

 

こうして無事にドナーとして正式に決まったわけです。最大の障害は家族の理解を得るということでしたね。

ドナー候補辞退理由の多くも都合つかずか家族の反対どちらかが大半でした。

本人に意思があっても家族の反対で終わることもあるんです。

助かるかもしれない命があるということをどうかご理解頂ければと思います。

 

ドナー決定後はいよいよ入院からの手術となります。

ですが、その前に確認検査がもう一度あります。これは手術などにも関わるものなので、入院する病院にて行われます。

また、手術に際して、貧血を防ぐ為に事前に自己血輸血用に血を抜いておくことがあります。

僕は事前に500mlの血液を保存することになったので、その為にも何度か通院することになりました。

献血で血を抜くのは嫌というほどやっているので献血していてよかったなーとしみじみ。

献血の経験がないとこの時の注射針の太さにビビることになるでしょうね。

 

そんなこんなで今回はここまで。

次回に続きます。